先日、三橋貴明さんのブログ『新世紀のビッグブラザーへ』で紹介され、個人的にも注目の映画である『家族を想うとき』の上映日が近づいてきました。
この『家族を想うとき』は、イギリスの実話をもとに作られていますが、その内容は私たち日本人にとっても無縁のことではありません。
グローバル化や新自由主義経済(ネオリベ経済学)に基づいた政策により、労働者の立場や生活は不安定な状況へ追い込まれています。
本記事では、そんな現代の働き方や仕事のあり方に警鐘を鳴らす注目の映画『家族を想うとき』について、福岡での上映館や公開日、ストーリー概要などについて記載していきたいと思います!
目次
映画『家族を想うとき』の福岡での上映館や公開日
福岡の上映館
上映館:KBCシネマ
電話番号:092-751-4268
住所・所在地:福岡市中央区那の津1-3-21(天神駅から徒歩約8分)
公開日
公開日:12月13日(金)
映画『家族を想うとき』のストーリー概要や監督の発言
ストーリー概要
舞台はイギリスのニューカッスル。ターナー家の父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──。
(中略)
個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く母と子供たち。日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。
引用元:”イントロダクション”.映画『家族を想うとき』公式サイト.
https://longride.jp/kazoku/intro.html
カンヌ国際映画祭会見での監督の発言
ケン・ローチ監督は、第72回カンヌ国際映画祭会見で次のように発言しています。
新自由主義経済が持ち込まれてから、労働者を守る仕組みが崩壊した。
“個人事業主””フランチャイズ”という誘い文句で、労働者は「働いただけ儲けは全て自分のものになる」という幻想を植えつけられる。
その挙句働くことをやめられなくなり、家庭や健康といった個人的な基礎が侵されていく。
仕事は家族を守るためのものなのに、現代では家族との時間を奪っているなんてバカげている。
引用元:”監督プロフィール”.映画『家族を想うとき』公式サイト.
https://longride.jp/kazoku/director.html
新自由主義経済(ネオリベ経済学)について
この「新自由主義経済(ネオリベ経済学)」というのは、大雑把に言うと、「(経済的)自由を獲得するため、それを妨げる公的権力を縮小し小さな政府を目指す理論や思想、経済観」です。
具体的には、「構造改革や規制緩和、民営化、自由化」という言葉のもとで進められる政策が、この「新自由主義経済(ネオリベ経済学)」を土台にした政策だと言えるでしょう。
この「新自由主義経済(ネオリベ経済学)」という言葉自体はあまり聞きなじみがない方も多いかもしれませんが、新自由主義経済(ネオリベ経済学)に基づいた以下のような政策は多くの方がご存知だと思います。
- 水道民営化
- カジノ法案の成立
- 出入国管理法の改正による外国人労働者受け入れ拡大
- 派遣事業の規制緩和・自由拡大
- 電力自由化
- 郵政民営化など
最後に
以上、現代の働き方や仕事のあり方について警鐘を鳴らす注目の映画『家族を想うとき』について、福岡での上映館や公開日、ストーリー概要などについて記載しましたがいかがでしたでしょうか?
ケン・ローチ監督の「仕事は家族を守るためのものなのに、現代では家族との時間を奪っているなんてバカげている。」という発言が印象的でしたね。
ちなみに、三橋貴明さんは「女性が働ける国は、素晴らしい国。女性が働かざるを得ない国は、腐った国。」という価値観だそうですが、僕もその価値観に賛同しています。
現代の働き方や仕事のあり方について警鐘を鳴らす注目の映画『家族を想うとき』。ご興味のある方はぜひ映画館に観に行きましょう!!
映画『家族を想うとき』の公式サイトはこちら。