僕は20代で社会保険労務士や行政書士、1級FP技能士の3つの国家試験に合格したのですが、資格試験においては最低限の努力で最大限の成果を得る効率的に合格することを心がけています。
そのため、いずれの試験においても各科目の配点や力を入れるべき科目、試験内容等について調べることはもちろん、基本的には独学であるためどのテキストや問題集が良いか自分が納得いくまで調べます。
また、それらについて情報収集をすることはもちろんですが、「効率的に記憶するにはどのようなことをすればよいのか」ということも調べ、実践していました。
もっとも、「一回見ただけで覚える記憶術・暗記術」といった胡散臭いものではなく、地頭の悪い凡人である僕が、少しでも効率的に記憶できるちょっとしたコツのようなものです。
そこで、本記事では社会保険労務士や行政書士、FP等の資格勉強の際に実際に僕が実践していたことをご紹介します。
目次
資格勉強(記憶・暗記)の6つのコツ

青色のマーカーとペンを使用
以前、「ホンマでっか!?TV」で生物学者、脳科学評論家の澤口俊之さんがおっしゃられていたのを聞いて実践しました。青色は集中力が高まり、記憶に良いとのことです。
僕は勉強するときにテキストや問題集にかなり書き込み、マーカーを引くのですが、その際はすべて青いマーカーとペンを使用するようにしました。
通常使用しているペンを青色に変えるだけですので、手軽に始められるのでおすすめです。
これだけで記憶力が向上するのであればやらない理由はありません。(何色のペンが良いとかのこだわりも特にありませんし…)
もちろん、効果については賛否両論あるかと思いますが、手軽ですので一種のプラセボ効果のようなものを期待している点もあります。
つまり、「青色のペン等を使うことで記憶力が向上する。」と思い込むことによって成果が上がることも期待しています。
覚えるときは右手を握り、思い出すときには左手を握る
覚えるときは右手を握り、思い出すときは左手を握るというもの。これも、以前「ホンマでっか!?TV」で澤口俊之さんがおっしゃられていましたし、池谷裕二さんの著書『脳はなにげに不公平』にも同様の記載がありました。
僕の場合は、手を握る秒数等の細かいことは気にせずにインプットの前や最中に右手を握っていました。
また、問題集を解くことはアウトプットであると同時にインプットでもあるので、問題を解く前や最中も同様に右手を握るようにしていました。
そのため、左手を握るのは本試験のときだけでした。
具体的には、解答用紙や問題用紙が配布された後、試験開始までの時間ですね。その他、分からない問題があった際にも左手を握っていました。
インプットよりアウトプットを重視
こちらも池谷裕二さんの著書『脳はなにげに不公平』に記載がありました。
一部を引用すると、
私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保存することができるのです。これを拡大して解釈すれば、「参考書を繰り返し丁寧に読むより、問題集を繰り返しやるほうが、効果的な学習が期待できる」となります。【出典元】池谷裕二(2016年出版)『脳はなにげに不公平 パテカトルの万能薬』(朝日新聞出版)P169
上記の内容を読んでからは、その点を意識して勉強していました。
※ただ、選択式の足きりがある社会保険労務士試験については、テキスト通読にも力を入れていました。
就寝前の1,2時間を勉強時間にあてる(+コツコツ勉強する)(レミニセンス現象(効果))
続いては、就寝前の1,2時間を勉強時間にあてること。加えて、出来れば毎日コツコツ勉強することです。
「レミニセンス現象(効果)」という現象があるのですが、これは、「記憶(勉強)した直後よりもしばらく時間が経ってからの方が良く思い出せる」という現象です。
これについては、記憶と睡眠が関係しているため(寝ている間に記憶が整理され、定着する)と考えられているようです。
一夜漬けよりも毎日コツコツ勉強する方が良いと言われるのも、この「レミニセンス現象(効果)」が関係しているのでしょう。(何度も睡眠を挟むことで、「長期」記憶として定着しやすくなる。)
なお、僕は朝が弱いので、早起きして出勤前に勉強や朝活をすることが困難なため、就寝前に勉強していたのですが、「寝ている間に記憶が整理され、定着する」という考えからすれば効果的な学習のタイミングだったと言えるかもしれません。
締め切り効果
「締め切り効果」とは、(大雑把に言うと)期限が差し迫ることで集中力が高まること。
僕がこれを一番実感したのは、社会保険労務士の勉強をしていたときでした。
僕が社会保険労務士に合格した年に、一通り勉強(全科目テキスト通読と過去問)を終えたのは、なんと本試験一週間前。
社会保険労務士の受験生はご存知だと思いますが、社会保険労務士試験に関連する法律はほぼ毎年改正があるため、「法改正」の勉強が欠かせないのですが、本試験まであと一週間しかなく、さすがにこの一週間は焦りましたね^^;
(テキスト等が発売されるタイミングの都合上、法改正部分については最新の情報が掲載されていないことが多く、通常使用するテキストとは別に法改正対策のテキスト等を購入しなければいけません。)
この法改正に関してはスクールの通信講座(DVD)を受講したのですが、本当に時間が足りなかったため、(半べそをかきながら)早送りで講義を受けテキスト通読と問題集を解きました^^;
かなり焦って勉強していたのですが、この法改正についての本試験での出来は、「締め切り効果」もあってか割と解くことができました。
カロリー・リストリクション(カロリス)
最後は、「カロリー・リストリクション(カロリス)」です。あまり聞きなれない言葉かと思いますがご存知でしょうか?
「カロリー・リストリクション」とは、簡単に言うなら「カロリー摂取を控えて(通常の70%程)健康に配慮しよう」という考え方です。
あくまでも栄養バランスに配慮した食事をとるという前提ですが、カロリーや食事量の制限によって健康的になることはもちろん、若返りや長寿に良い影響を与えるようです。
特に寿命への影響は顕著で、昆虫から哺乳類まであらゆる生物においてこの傾向が観られるようですし、カロリスにはさらに、記憶力向上効果があるとの実験報告も。
僕は10年ほど1日1食を続けているのですが、カロリスのことは知らずに実践していました。
元々朝が弱く、通勤や通学のぎりぎりまで寝ていたいということと朝食をとる気力がないことに加え、お腹が弱いため食べ過ぎると学校や会社でも支障が生じるからです^^;ちなみに、現在はグルテンフリーも実践中です。
1日1食だと、ドカ食いしてしまったり吸収率が高まり、逆に太ってしまうと言われることがありますが、1日3食より1日1食の方がカロリー摂取が低く、体重も減少傾向にあるとのデータも。
そもそも、僕は「1日3食が健康的」という考えに懐疑的です。そのような実験報告が食品メーカーから出ているようですが、作為的なものを感じます^^;ひねくれた考えかもしれませんが…
(もちろん、1日3食の方が歯磨き粉や食器用洗剤の消費量が増えるなど、経済に関しては良い影響を及ぼすと思います。)
まとめ
①青色のマーカーとペンを使用する
②覚えるときは右手を握り、思い出すときには左手を握る
③インプットよりアウトプット(問題をとくこと)を重視する
④就寝前の1、2時間を勉強時間にあてる(+コツコツ勉強する)(レミニセンス現象)
⑤締め切り効果
⑥カロリー・リストリクション(カロリス)
以上、効率的に記憶するために僕が実践したことをご紹介しました。
興味がある方はぜひ試してみてください!
(余談)
エビングハウスの忘却曲線は有名なのですが、それを考慮して勉強するとなるとスケジュール管理が大変なため僕は特に意識していませんでした^^;