解法テクニック:高額療養費・自己負担限度額(健康保険法)<社会保険労務士(社労士)・独学>

僕は受験初年度に某大手資格学校の通信講座を受講したのですが、金額の割に得るものは少なく、コストパフォーマンスが悪いと感じました。ただ、唯一受講して良かったと感じたことが、本記事でご紹介する「高額療養費・自己負担限度額(健康保険法)に関する解法テクニック」です。

自己負担限度額(70歳未満の方の区分)

自己負担限度額は、年齢と所得状況等(標準報酬月額)により下図のように設定されています。※本記事では70歳未満の方の区分についてのみ記載します。

出典:全国健康保険協会,「高額な医療費を支払ったとき」,

URL:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150>

平成28年社労士試験選択式(健康保険法)

平成28年の本試験では、選択式で高額療養費・自己負担限度額に関する出題がありました。内容は以下のようなもの。

・55歳で標準報酬月額83万円の被保険者。医療費1,000,000円の月。この場合の以下の[A]と[B]を答えるというもの。

高額療養費算定基準額:252,600円+(1,000,000円-[A])×1%

この場合に支給される高額療養費は[B]となる

この問題の[B]については、[A]が分からなければ解くことは出来ません。そのため、[A]が分からない場合は、高い確率で2点を失うことになります。選択式試験の合格基準は、原則として各科目3点以上取る必要がありますから、この[A]が分からないだけで合格が危うくなりますね^^;

解法テクニック

上図から分かるように、区分ア~ウの自己負担限度額は、それぞれ金額は違いますが、

(a)+(総医療費-(b))×1%

であることが分かります。そして、実は平成28年の本試験の問題のように(a)と(b)のどちらか一方が明示してあれば、もう一方は次のように簡単に求めることができます。

(a)(b)×0.3(3割)

(a)は(b)の3割の金額。たったこれだけです。

平成28年の問題では、この(b)の部分が問われていますから、

(b)=(a)÷0.3=252,600÷0.3=842,000

のように簡単に求めることができます。

最後に

何を隠そう僕はこの平成28年の社会保険労務士試験に合格しました。僕は、自己負担限度額に関しては、一般的な区分ウこそ覚えていましたが、その他についてはこの解法テクニックを知っていたためうろ覚えでした。

この解法テクニックのおかげもあり、選択式の健康保険法では5点と余裕で足きりの回避(3点以上)もできましたし、選択式の合格基準点(合計点)を満たすという面でも影響が大きかったです。今でも、「もしこの解法テクニックを知らなかったら…。」と思うとゾッとします^^;

社会保険労務士試験はとにかく暗記が重要な試験ですが、こういったテクニックも利用し効率的に勉強・合格してしまいましょう。この解法テクニックは、知っていて損はないのでぜひ覚えてくださいね!