社会保険労務士(社労士)試験について<選択式足きり・体験記等>

いきなりですが、社会保険労務士は資格マニアでもない限り気軽に目指せる資格ではありません。

なぜなら、範囲が広く勉強量が膨大なことに加え、試験では重箱の隅をつつくような細かい論点からも出題される等、問題そのものが難しいためです。

社会保険労務士試験では、労働基準法をはじめ労働安全衛生法労働者災害補償保険法雇用保険法労働保険徴収法健康保険法厚生年金保険法国民年金法などの主要科目に加え、その他労働社会保険諸法令を勉強する必要があります。

そして、社会保険労務士試験を受けたことのある方であれば身に染みて感じる『足きり』の怖さ。

本試験で高得点をとった方でも、多くの方がこの『足きり』によって涙をのんでいます。

そこで本記事では、選択式試験と足きり、自身の体験記(昼食時間の過ごし方等)について記載していきます。

(おすすめテキスト・問題集のまとめ記事はこちら。)

社会保険労務士(社労士)試験おすすめテキスト・問題集まとめ

受験経験

  • 平成24年度 不合格(選択式社一足きり
  • 平成25年度 ー
  • 平成26年度 ー
  • 平成27年度 不合格(合格点未達)
  • 平成28年度 合格

僕は苦労の末3度目の受験で合格しました。初めての受験は足きりで不合格。

択一式・選択式ともに合格点に達していましたが、選択式の「社会保険に関する一般常識(通称「社一」)」が足きりで1点足りず悔しい思いをしました。

そのため不合格後は、「なんじゃこの試験は」とキレてしまい、2年間勉強から離れることとなりました^^;(今となっては時間を浪費したなと後悔しています

選択式試験の『足きり』について

社会保険労務士試験における選択式試験は、穴埋め問題です。

1科目あたり5つの空欄があり、その答えを語群(20の選択肢)から選びます(1問あたり4つの選択肢ですね)。

それが8科目あり、「各科目3点以上で、かつ合計得点が○点以上(合格基準点は毎年変わります)」が合格ラインとなります。

これだけ見ると簡単そうに思えるかもしれませんが、問題は「各科目3点以上」の部分で、これがいわゆる『足きり』と言われるものです。(但し、受験生の正解率が悪い科目は基準が下げられ「2点以上」となる場合もあり、これは救済措置と呼ばれています。)

「各科目3点以上」ということは、”3点未満の科目が1科目でもあれば不合格”ということです。

合計得点がどんなに高くてもです。

『足きり』において特に理不尽だと感じるのは、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、通称「労一」という科目。

なぜなら、テキストや問題集等に記載がないような内容が出題されるためです

最終的には、テキスト等に載っていない、ほとんどの人が初見の問題で合否が決まってしまう。まさに運ゲー

毎年、「どこが一般常識やねん」という突っ込みが入るとか入らないとか。

また、「試験委員の常識は、受験生の非常識」と言われることも。

さらに質が悪いのが、ほとんどの人が初見の問題であるため、あまり勉強していない合格ラインにもない方でも勘で正解してしまい、救済措置が講じられないこともままあります。

平成27年度の試験から(おそらく)救済措置の基準が厳格に適用され、その年の合格率は衝撃の「2.6%」。合格基準に不満を持つ受験生等が「不合格取消訴訟」を提起する事態となりました。

そのおかげもあってか平成28年度の合格発表時には、ブラックボックス化されていた「受験者全体の得点状況や合格基準の考え方」が明らかにされました。

社労士試験体験記等

(余談)服装について

社会保険労務士試験は、毎年8月下旬に行われます。暑さが厳しい時期ですね。

僕は夏場はいつもラフな格好で勉強しているため、試験の当日もリラックスして臨めるよう、いつもの格好(Tシャツにクロップドパンツ、サンダル)で向かいました。

1年に1回しか受験できませんし、緊張して本来の実力を出せないのではもったいないです。受験の際は、リラックスできる格好で臨んでください!

とは言うものの、僕自身は緊張しいなのでいつも試験の直前にお腹を下すのですが^^;

試験会場にて

試験会場は5060人程度の講義室でした。

試験会場には老若男女様々な方がおり、小心者のぼくは、

「あの人頭よさそうだなー。」

「あの人テキストめっちゃボロボロやん、それだけ勉強したんだろうな。」

と無駄に思いを巡らせてしまいます。

まあ、100人中95人ほどが落ちる試験ですし、結局は自分自身が点数を取れるかどうかなので他の人は関係がないのですが^^;

前年度(平成27年度)の合格率が2.6%だったため、

「この中で受かるのは、(割合で言えば)12人か...」とは思いましたが、気持ちで負けてはいけないと思い、「絶対自分が受かる!」と自分自身を鼓舞していました。

昼食時間の過ごし方

午前の試験の答え合わせは極力しない方が良いと個人的には思います。

終わったものは仕方がありませんし、間違えていたことが分かり午後の試験に悪影響を及ぼしかねません。

また、僕自身は社会保険労務士だけでなく行政書士やFP1級なども合格していますが、いずれの資格も十分に勉強して臨んだことは一度もありません(偉そうに言うことではありませんが^^;)。

僕は最低限の努力で最大限の成果を得ることを効率的に合格することを心がけているため、昼食時間も無駄にできません。

直前に見たものは覚えているものですし、その部分が出題されていたことも多くあります。

もちろん、その時間に勉強しなくともパワーナップ(30分未満程度の昼寝)を行い、眠気の解消やパフォーマンス、集中力の向上に努めるのも有効だと思います。

選択式試験での心構え

とにかく足きりにかからないよう、各科目3点を確保できるように注意深く問題を解くことが重要です。

正直、ある程度勉強しており合格レベルにある方であれば、選択式の合格基準点を上回ることは難しくありません。

科目によっては5点満点をとれる科目があるはずですし、そこで得点を稼ぐことができます。

そのため、問題となるのはやはり足きり。3点を取れるよう最大限思考を巡らせてください。

特に社会保険労務士試験の鬼門と言える「労一」については、3点は難しくてもなんとか2点を取れるようにしてください。1点救済はほぼ望めませんが、2点救済なら可能性はあります。

かく言う僕も平成28年度の試験において「労一」の救済で合格することができました。

試験を終え、全然手ごたえは感じなかったのですが、後日とりあえず答え合わせをすると、奇跡的に択一式・選択式ともに平年の合格基準点を上回る点数でした。

が、選択式の労一が2点。受験初年度の悪夢を思い出しました。

当時は救済措置に関する基準が明らかにされる前だったため、合格発表まで悶々とした日々を過ごしましたね。

合格基準を予想するいろいろなサイトやブログを見漁っては一喜一憂していましたが、いずれも「この科目が難しかったから救済されるだろう。」というような希望的観測でしかなかったように思います。

そんな中で、妙にというかかなり説得力があったのが、『社労士試験合格への架け橋』を運営されている「ペコ」さんの考察。

LECやTAC、ユーキャン等の情報を基に総合的に分析されているため、受験された方、特に足きりの救済措置が気になる方はご覧になってください。おすすめです!

最後に

社会保険労務士試験は本当に大変な試験です。

合格には膨大な勉強量が必要ですし、合格レベルに達しても選択式試験という運ゲーも立ちはだかります。

そのため、「社会保険労務士試験は合格レベルに達している人で、3回に1回受かる試験。」と言う人もいますし、一理あると思います。

事実、合格までに数年かかることはざらですし…(まあ合格率を考えたらそれはそうですよね^^;

今後社会保険労務士を受験しようとお考えの方は心して臨まれてください。

(おすすめテキスト・問題集のまとめ記事はこちら。)

社会保険労務士(社労士)試験おすすめテキスト・問題集まとめ